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子連れでホテルへ向かうとき、マイカーやレンタカー、タクシーを使う人も多いと思います。チャイルドシートは何歳まで必要で、どんなときに使用義務が免除されるのでしょうか。
この記事では、警察庁と神奈川県警察の公式サイトの「子供を守るチャイルドシート」のページと「チャイルドシートQ&A」をもとに、子連れの車移動とチャイルドシートの使用義務について5つのポイントで整理します。後半の、子連れ旅行で車を使うときの準備は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で警察庁と神奈川県警察の公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。調査の数値は警察庁のページに掲載されている時点のものです。チャイルドシートの適応年齢や身長は製品によって違うので、取扱説明書も確かめてください。
チャイルドシートの使用義務とは
6歳未満の幼児が対象
警察庁の「子供を守るチャイルドシート」のページでは、自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないことが、道路交通法第71条の3第3項で決められていると案内されています。
義務があるのは運転者
条文では「自動車の運転者は」と書かれています。チャイルドシートを使わせる義務は、運転する人にあるということです。家族の車でも、知人の車でも同じです。
いつから始まった
神奈川県警察の「チャイルドシートQ&A」では、平成12年4月1日から6歳未満の幼児にチャイルドシートの使用が義務付けられたと説明されています。
| 項目 | 公式サイトの案内 |
|---|---|
| 根拠 | 道路交通法第71条の3第3項 |
| 対象 | 6歳未満の幼児 |
| 義務がある人 | 自動車の運転者 |
| 違反したとき | 点数1点、反則金等はなし(神奈川県警察のQ&A) |
チャイルドシート 5つのポイント
1. 6歳未満は使用が義務
運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないとされています。
2. 6歳以上でも体格に合わせる
警察庁のページでは、6歳以上の子供であっても、体格等の事情によりシートベルトを適切に着用させることができない場合は、チャイルドシートを使用しましょうと呼びかけています。
3. 正しい取付けと着座
警察庁のページでは、調査で適切な取付けができていた割合は77.6%、適切に着座させることができていた割合は58.7%だったと紹介されています。
4. バス・タクシーは免除
神奈川県警察のQ&Aでは、バス・タクシー等に乗るときは使用義務が免除されると説明されています。
5. 抱っこでは守れない
同じQ&Aでは、大人が抱えていてもチャイルドシートは必要で、事故の強い衝撃から人の力では子どもを守ることはできないと説明されています。
5つのポイント早見表
| ポイント | 警察庁と神奈川県警察の公式サイトの案内 |
|---|---|
| 6歳未満は使用が義務 | 6歳未満は運転者に使用義務 |
| 6歳以上でも体格に合わせる | 6歳以上も体格しだいで使用 |
| 正しい取付けと着座 | 取付け77.6%、着座58.7% |
| バス・タクシーは免除 | バス・タクシーは免除 |
| 抱っこでは守れない | 抱っこではなくチャイルドシート |
使用状況の調査
全国の使用率
警察庁とJAFが令和8年5月9日から5月31日まで合同で行った全国調査では、全国平均の使用率は84.0%(前回比+1.6ポイント)と紹介されています。
年齢層別の使用率
1歳未満が94.8%、1歳から4歳が86.9%、5歳が65.7%で、5歳児の使用率は他の年齢層と比べて低くなっていると書かれています。
5歳は見落としやすい
5歳になると、ジュニアシートを嫌がったり、短い距離だからと使わなかったりすることがあるかもしれません。対象は6歳未満なので、5歳も使用義務の対象です。
| 年齢層 | 使用率 |
|---|---|
| 1歳未満 | 94.8% |
| 1歳から4歳 | 86.9% |
| 5歳 | 65.7% |
| 全体 | 84.0% |
取付けと座らせ方
区分ごとの割合
警察庁のページでは、適切な取付け割合は乳児用83.8%、幼児用71.9%、適切な着座割合は乳児用59.0%、幼児用52.2%、学童用65.0%と紹介されています。
正しく使わないと
取付け固定が不十分だったり、正しく座らせなかったりした場合には、事故のときにチャイルドシートがシートベルトから分離したり、幼児が飛び出したりするなど、本来の機能が発揮できないことがあると説明されています。
致死率の差
警察庁のページでは、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約5.3倍と紹介されています。
| 区分 | 適切な取付け | 適切な着座 |
|---|---|---|
| 乳児用 | 83.8% | 59.0% |
| 幼児用 | 71.9% | 52.2% |
| 学童用 | – | 65.0% |
| 合計 | 77.6% | 58.7% |
使用義務が免除される場合
政令で定める理由
神奈川県警察のQ&Aでは、道路交通法施行令第26条の3の2第3項で、使用義務が免除される場合が定められていると説明されています。
免除される場合の一覧
座席の構造上チャイルドシートを固定できないとき、定員内でも幼児全員に使うと全員が乗車できなくなるとき、負傷などで使うことが療養上又は健康保持上適当でないとき、著しい肥満などで適切に使用できないとき、運転者以外の者が授乳などの世話をしているとき、バス・タクシーなどに旅客として乗るとき、応急救護のため緊急に搬送するときなどが挙げられています。
免除は全員分ではない
定員内で全員が乗れなくなる場合も、乗せる全ての子どもについて免除されるのではなく、可能な限り多くのチャイルドシートを使用させる必要があると説明されています。
授乳はできるだけ停車して
授乳やおむつの交換のときは使用義務は免除されますが、子どもも世話をする人もけがをしないために、できるだけ車を停止して世話をするようにと書かれています。
| 場面 | Q&Aの説明 |
|---|---|
| バス・タクシー等 | 使用義務は免除 |
| 授乳・おむつ交換 | 免除、できるだけ停車して世話を |
| ケガや病気 | 免除 |
| 知人の車に乗せてもらう | チャイルドシートが必要 |
3つの種類の目安
乳児用(ベビーシート)
首が据わっていない時期に寝かせるタイプで、年齢の目安は新生児から1歳くらい、身長の目安は40~85cmと説明されています。
幼児用(チャイルドシート)
首が据わり、自身で座れることが使いはじめの目安で、前向きで使います。年齢の目安は月齢15か月~4歳くらい、身長の目安は76~105cmとされています。
学童用(ジュニアシート)
座席を上げて背の高さを補い、大人用の座席ベルトが使えるようにするものです。年齢の目安は4歳~12歳くらいで、身長の目安は背もたれありで100~150cm、背もたれなしで125~150cmとされています。
製品ごとに違う
使用に適する身長・体重等は、各社の製品により異なると書かれています。
| 種類 | 年齢の目安 | 身長の目安 |
|---|---|---|
| 乳児用 | 新生児から1歳くらい | 40~85cm |
| 幼児用 | 月齢15か月~4歳くらい | 76~105cm |
| 学童用 | 4歳~12歳くらい | 100~150cm(背もたれなしは125~150cm) |
選ぶときに見る基準
保安基準に適合したもの
条文では、チャイルドシートを、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものとしています。
型式指定のマーク
神奈川県警察のQ&Aでは、道路運送車両の保安基準を満たしたチャイルドシートには、国土交通大臣が型式指定したマークが本体に貼付されていると説明されています。
組み込み式もある
同じQ&Aでは、自動車にあらかじめ装備されている組み込み式のチャイルドシートもあると紹介されています。
発育に合ったものを
種類ごとの年齢や身長の目安はあくまで目安です。子どもの今の体格に合っているかを、製品の表示で確かめて選びましょう。
子連れ旅行で車を使うときの準備
ここからは、警察庁と神奈川県警察の公式サイトの案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、公式サイトの案内をもとにした準備の例です。
移動手段ごとに確かめる
マイカー、レンタカー、知人の車、タクシーでは扱いが違います。知人の車に乗せてもらうときもチャイルドシートが必要とされているので、旅行の計画を立てる段階で、どの区間を何で移動するかを書き出しておきましょう。
レンタカーは予約時に
レンタカーを使う場合は、子どもの年齢と身長を伝えて、チャイルドシートやジュニアシートを予約できるかを確かめておくと、当日に慌てにくくなります。
取付けを出発前に確かめる
適切な取付けができていた割合は77.6%でした。初めて取り付ける車では、取扱説明書を見ながら、ぐらつきがないかを出発前に確かめましょう。
授乳やおむつ替えの休憩を入れる
世話はできるだけ車を止めて行うよう書かれています。サービスエリアなどで休む時間を、あらかじめ旅程に入れておくと安心です。
よくある質問
チャイルドシートは何歳まで?
使用義務があるのは6歳未満の幼児です。ただし、6歳以上でもシートベルトを適切に着用させることができない場合は使用しましょうと呼びかけられています。
タクシーでは必要?
バス・タクシー等に乗るときは使用義務が免除されると説明されています。
違反するとどうなる?
神奈川県警察のQ&Aでは、点数1点で反則金等はないと説明されています。
短い距離なら抱っこでいい?
大人が抱えていてもチャイルドシートは必要で、人の力では事故の衝撃から子どもを守ることはできないと説明されています。
幼稚園の送迎バスは?
座席が幼児専用になっている幼児専用車は免除される一方、座席にシートベルトが装備された車両では使用義務は免除されないと説明されています。
体が大きい6歳未満は?
適切に座席ベルトを装着させるに足りる座高を有する幼児は使用義務が免除されますが、この場合はシートベルトを使用するよう書かれています。
チャイルドシートは6歳未満に使用義務、正しい取付けまで確かめて
自動車の運転者は、6歳未満の幼児にチャイルドシートを使用させる義務があります。タクシーやバスなど免除される場合もありますが、知人の車でも必要とされています。子連れ旅行の前に、移動手段ごとの扱いと、取付けや座らせ方を確かめておきましょう。